ろ過フィルターの仕組みと種類

ろ過フィルターってどんな仕組み?

浄水器は、水道水のなかの不純物を取り除いて「きれいな水」にするための機器。水をろ過するために、欠かすことのできないのが「フィルター」です。

ひとくちにフィルターと言いますが、さまざまな素材があり、いくつかの種類のフィルターを組み合わせ“層”にしてろ過が行われます。ひとつひとつが持つ役割を発揮し、浄化されたキレイな水となる仕組みです。

内蔵されているフィルターによって、カートリッジの交換時期の目安が違います。

汚れや雑菌、有害物質をろ過しているフィルターなので、使い続けることで劣化するのは当然のこと。効力を発揮しなくなっても浄水器は動くため「浄化された水」のような感じで使ってしまうかもしれません。しかし、交換時期が過ぎてしまったフィルターをろ過させた水は、実際には水分中には雑菌が繁殖し、体には悪いでしょう。

浄水器の本来の効果を得るためには、交換時期を守り、定期的にフィルター交換をすることが大事です。

フィルターの主な種類と特徴

家庭用の浄水器には、主に次の5種類のフィルターが使用されています。それぞれのフィルターが持つ特徴を詳しく見ていきましょう。

活性炭
炭素を主な成分とした活性炭の表面には、目では見えにくいような細かな穴があり、吸着力に優れています。水道水が通過するときには、塩素などの化学物質がこの穴に吸着されるように入り込み、出てくることはありません。さらに、活性炭は臭いも軽減する働きを持っているので、カルキの臭いも解消してくれるでしょう。
活性炭は、有害な成分を表面から内部に浸透させて吸着させますが、継続して使っていくとキャパオーバーで効力がなくなります。本来の「悪い化学物質を吸着する」という本来の役割を失っている活性炭は、むしろカビや雑菌の宝庫と化してしまうことも…。活性炭をフィルターにしている浄水器を使うときには、カートリッジの交換はきちんと守るようにしましょう。

ろ過膜
浄水器に使われている「ろ過膜」は、水道水に含まれる不純な物質をシャットアウトするための「膜」です。主流タイプが「中空糸膜」と呼ばれるもので、多くの浄水器で使われているフィルターです。
言葉のイメージから連想できるかもしれませんが、糸の内部は空洞。その空洞になった一本一本が数百本以上まとまったものが、フィルターとなり、浄水器内部で活躍しています。ミクロン単位ほどの小さい穴が無数にあるため、菌やサビなどの汚れは通過させないで水道水から分離させることができるでしょう。
ただ、取り除いた不純物がフィルターに溜まっていきます。適切な交換をしなければ、浄化能力が衰えるので注意しましょう。

セラミック
細かい粒子のアルミナを粘土状に固めた天然素材のセラミック素材のフィルターです。微細孔が均一にフィルター表面に分布しているので、ろ過するときに微生物や細菌さえも逃さない構造。ただ、長く使っていると目詰まりを起こしやすいと言われることもあります。
また、セラミックフィルターの大きな特徴は、熱に強く、変形もしないこと。天然素材のため、再利用もできるフィルターという環境配慮型のフィルターと言えるかもしれませんね。

イオン交換樹脂
イオン交換樹脂のフィルターは、水分中にある「マイナスイオン」と「プラスイオン」を交換し、体に害のある金属イオンを安全にしてくれます。また、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが多すぎるときには、イオン交換樹脂フィルターを通るときに分解され、硬度を低くしまろやかとなるでしょう。イオン交換樹脂は、他のフィルターと比較しても寿命が短めです。交換時期が早いため、維持していくにはコストがかかることを予想しておきましょう。
また、基本的には、細菌や汚れ除去には強くないので、他のフィルターのサポート的存在として活躍してくれるかと思います。

逆浸透膜
逆浸透膜は、「通過できるのは水分子だけ」というナノレベルのフィルターです。浄水器を使う人が期待する「残留塩素」の除去はもちろんですが、そのほかの有機物質や汚れ、ウイルスさえも除去することができると言われています。水分子以外のものの除去が可能なことから、除去能力の精度が高いと近年注目が集まっているフィルターです。
このフィルターを通せば、不純物の大半がシャットアウトできる点では安心感がありますが、言い換えれば「残しておきたいミネラルまでも除去される」ということです。
マイナスポイントはあるものの、これから開発が進めば、普及率も高まってくるのかもしれません。

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